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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第22章 天孫降臨
 鈍色で厚く覆われていた土塊を何度も何度も鈴の音(ね)で打ち、炎と水にさらし、美しく、強く、鋭い刃を産み出す和鋼、玉鋼(たまはがね)へと変えていく。
 そうして興された頭の無い鉄の大蛇は、今こそ真の神威を示そうと天の神を護る。己の魂の断片を握る、その神を。化け物、悪神としてではなく、名のある神として祭らるるべく、自らを誇示して──。
 日嗣はその鉄の波を、その向こうに在る女達を、ただ呆然と眺めていた。
 ──そこへ、ぽちゃんと小さな水音を立てて何かが落ちてくる。それは宙にも海があるようにぱちゃぱちゃと水音を立て、日嗣にじゃれつくように游ぐ。
 何度も見たことがあるような動きだった。何度も触れたことがあるような気配だった。
 姿を見せたそれは、それこそ小さな魚の骨のよう。鉄の大蛇のあばら一本、その半分にも満たない程に小さなそれは、白い珊瑚の色をして、触れたら壊れてしまいそうなくらい華奢だった。
 「……お前は……」
それでも手を差し出せば、それは嬉しそうに小さな頭を指先に寄せる。常温のぬくもりも感じない、何にも喩えられない感触の頭蓋だった。骨だけになった腹の部分には、透き通る水色の石や水晶、また何を思い食んでいたのか、鉄屑が貯められていた。
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