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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第22章 天孫降臨
 幻と現、両の花弁を持つ頑ななつぼみが柔くほぐれ、姿無きものの熱い溜め息が重なっていく。そわつく気配が宙に満ち、無声の賑やかさが拡がっていく。
 やがてその袖を追い裾を追い、螺旋の層を成して名もなき神々が遊ぶ。花や葉や、光や水が回る。五色布に混じり、子供がまろぶようにそれらは廻(めぐ)る。
 火の粉も花弁の如く舞い散って、煌めき、その神遊びに空までもが共鳴する。曇天の向こうの輝きを透かして、夏の雨後のような空気を満たす。
 ──その光景はある意味、神依という一人の巫女の今日までの生そのものだった。
 あらゆる命の母たる神から恋を唆されて。縁を結び道を開く神に諭されて。深い知恵と情とを持つ獣の神に迎えられて。自分とよく似た、虫の神に救われて。清らかな名を戴いた龍神に禊がれて。……偉大なる大地の神に愛でられて。まだ未熟ではあるけれども、歴史ある神の末と触れ合って。死生を廻る月の神に導かれて。万物の頂に立つ日の神に抗って。
 ……あの夏の日、あの男神に手を引かれた時からずっとずっと、神依は神と呼ばれる者達と生きてきた。
 そんな神に想いを寄せ、恋の糸を紡いできた。
 そんな少女の歩むべき道は、もうずっと前から決まっていた。もうどちらかに傾くことはしない。
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