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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第22章 天孫降臨
 その代わり痛い程に喉と唇が乾いて、なのに、いっそ神依は叫び出したくなった。いつかのように気が済むまで叫んで泣いてしまいたかった。
 だが、それであの化け物の気を引いてしまうのが怖い。あんなふうに巻き付かれたら、もう気がどうにかなりそうだった。その一方で、守りたい、男を助けたいと思うのに何もできない。その矛盾を自覚して、自分のその汚さがそのままあの蛇の舌に形を変えているのではないかとさえ思った。
 (嫌──もうこんなの嫌)
何かを引き剥がされ、空っぽになりそうな体を必死で抱いて、神依はなおじりりと後ずさる。同じだけ泥の蟲達も動いて、けれどもそれは確実に神依との距離を縮めていた。
 「……たすけて……、お母さん」
胎児のように体を丸めて、目をつむって。暗闇に呟いてももう応えてくれるものは無かった。
 見捨てられた。
 ふとそんな言葉が浮かんで、神依はやはり理解する。
 ──やはり自分はどこにでもいるありふれた、特別価値があるわけでもない、何の才もない、つまらない、ただの人間の子供だったのだ。たまたま力ある者に引かれてこんな世界まで来て、たまたま救われて無様に命を繋いでしまった。
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