この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第22章 天孫降臨
 日嗣は反射的に先程放り出した剣を拾い上げると、神依を庇うように立ち音のした方に向き直る。女神の穴を抜け、先程まで見下ろしていた巨大な池。
 そこから真っ正面に突き付けられる暴風は、夏の嵐の前触れによく似ていた。空気を押し潰し、世界を薙ぐ。
 遠雷はやがて眼前の天と地とで轟き、その震動は体の芯にまで届いてきた。髪や衣は風を孕んでばたばたと翻り、肌に叩き付けられる水つぶてが体の軸を不安定にぶれさせる。
 圧倒的な神気が巻き起こす嵐。あの、女神の欠片とよく似ている。
 「日嗣様──」
そして日嗣を追うように視線を持ち上げた神依の瞳に飛び込んできたのは、巨大な影の塊──更にその塊を苗床として、天に向かって伸びる──何本もの、大蛇の頭だった。

***

 ──八俣の大蛇という。
 ──名の通り、一つの体に八つの頭と八つの尾を持ち、腹が常に血に爛れておるという巨大な蛇の化け物じゃ。
 ──おぞましかろう。しかし、巫女としておぞましきはここからじゃ。

 今はもう、懐かしいとさえ思える女性の声が神依の脳裏を過る。
「……」
声にならなかった息が漏れ、その小さな空気の揺らぎはこの風雨の中にあっても確実に日嗣に伝わった。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ