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《愛撫の先に…②》
第8章 わだかまり…
結城のニヤリとする表情に奈々美は先ほどからモヤモヤしてしまっている。

納得出来ない…
「翔子は将也の妻だから」そんな答えほしくない…

『あのっ…やっぱり納得出来ないっ、結城さんが笑う理由が親友の奥さんだからっていうの、あたし誤魔化されてます』
らしくない、らしくないと思ってもまた結城さんが翔子さんの電話に笑う度にモヤモヤするのかと想像すると、納得いく答えがほしいのだ。

沈黙の30秒。

『…らしくない、君らしくない。何をもとめる?将也は親友でその妻の翔子に対してにこやかに振る舞わなくては失礼だと思いますが』
彼は彼女の方に視線を向ける。

『結城さんはホテルの人だから笑って迎える事が仕事、だけど同じ笑顔でも翔子さんのはもっと違う…くつろいだ感じで嬉しそうで…その顔を見る度にあたしモヤモヤしてきた…それが苦しいのっ…結城さんとつきあって同棲していても翔子さんには敵わないって思う……』
最後の方は泣きそうな声色。

『……同じクラスメートだった将也と翔子と俺、くつろいだ顔を見せるのは自然体だと思いませんか?2人共に結婚したっていう事実だけであの頃の友情は変わらない、くつろいでいる表情をみせても不思議ではない』
ため息をついた。

『親友だから?3人クラスメートだったから?メールや電話の度に笑えるんですか?あたしの電話にも翔子さんと同じように笑顔でいてくれているの?ううん、同じは嫌、違う笑顔で電話に出てくれているんですか?』
彼女はこんな風に結城を問い詰める事にハラハラドキドキして無駄に心拍数があがるほど。

『クラスメート、友情それ以外に何がある?』
イライラしてきたようだ。

『結城さんは翔子さんを好きだったんでしょっ、だからその想いを引きずって…』
悔しくて涙を我慢する。

『ずっとそう思ってきたのか?俺が翔子の電話に出る度にっ』

『電話もそう、すき焼きの誘いなら親友の将也さんが電話してきてもいいのにいつもいつも翔子さんがっっ』

『将也も翔子と同じくらい電話している』

『だったら翔子さんが出しゃばりなだけ?嫌いな歯医者の治療後あなたの頭を翔子さんが撫でてるとこ偶然観ていたの、待っていてとか約束してるならわかるけど待ち伏せなんて嫌な感じっ』
彼女はベッドに座った。

『俺を怒らす気かっ?悪口は止めたまえ』
彼も寝て等いられないのか座る。
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