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金色のレモンスカッシュ
第1章 アキラとカオル
部員総数20人の内
新入部員10人
アキラもその中にいた

特別美人だとか可愛い部類ではなく
話し易い女子という感じで
初めは単なる同じ1年生部員といったところだった

「宮川くんって『カオル』って名前なんだ」
ある時
彼女は名簿を見ながらそう話しかけてきた
「ああ、ちょっと紛らわしいけど俺の名前だ」
「そお?私なんか『アキラ』だよ〜紛らわしいでしょ」
「本当だなぁ〜色々苦労があったろうな」
「そ〜なのよカオルちゃん」
「『ちゃん』をつけるなよアキラ〜」
お互いさまなので名前イジリし放題
この辺りから急速に仲が良くなっていった
仲が良くなったと言ってもお互いに好みのタイプではないので
異性としてというよりホントに友達という感じだ

そのうち互いの意中の相手を知り
それぞれ協力することになって
俺としては憧れの先輩に近づく強力な味方を得たのだ


ゴールデンウィークに
彗星接近や皆既月食の大型天体ショーが終わると
部員は半減し、実働部員も5,6人となった
残ったのは根っからの天文ファンと
望遠鏡での天体観測にハマった俺とアキラくらいだ
少人数だが放課後の部室は居心地が良く
何するわけでもなくても下校時間まで屯する事が日課になっていた


ある日、部室へ行くと
アキラ一人だけ居た
「…クッ…ククッ」
こちらに背を向けているのでよく分からないが
何か読んで笑っているようだ
「…!」
俺はそ~っと近づき
アキラの頭越しに机の上を覗き込むと
週刊少年誌でちょっとお下品なマンガのまさにお下劣な場面だった
「あっ、カオリン!見〜た〜な〜」
アキラは普段は他多数の『宮っち』と呼んでいたが
二人の時は俺の事を『カオリン』と呼ぶようになっていた『カオル』なのに…
「アキラ、エッロいの好きなんか〜」
俺も普段は『真野』と姓で呼ぶが
二人の時は『アキラ』と呼んでいた
「だって面白いじゃん」
これまでは
女子として多少気を遣っていた所もあったけど
会話に下ネタも挟めるようになると
他の男友達と変わらない感じになっていった
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