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金色のレモンスカッシュ
第3章 金色の獣たち
7月も半ば
この日は一学期の期末試験最終日
午前中試験があり、午後は体育館で映画の上映がありその後下校となったが
天文部にはいつもの5人が寛いでいた
「そー言えば、天の川ってしっかり観たこと無いんだけど」
アキラが誰とは無しに話しかけた
「そうね、天の川って七夕とセットだったりして笹飾り越しに見上げる感じだもんね」
「梅雨だからたいてい雨だったりするし」
「今日は晴れてるから観えますよね?」
「ああ、しかも昨日雨だったから空気が澄んで綺麗に観えるよ。ついでに夏の大三角も観えるね」
「…じゃあ今晩観測に行きます?」
「おぉ~良いねぇ…と言いたいところだけど今日は家の用事で行けないんだ」
一番星に詳しい3年の先輩が行けないのか
「私もバイトがあって〜」
憧れの小川部長も不参加…残念…
「俺も連れとテストの打ち上げカラオケなんだよなぁ」
もう1人の2年の先輩も不参加の様子
「…宮っちはヒマでしょ!」
「決めつけるなよ…当たってるけど」
「そう、2人ならOK。望遠鏡の持ち出しも許可します」
部長から許可が出て
俺とアキラで天体観測へ行くことになった

一旦帰るのも面倒くさいのでいつものように夜まで待つことにした
下校時間を過ぎると用務員が各建物の戸締まりをしてまわるので、部室の奥で息を潜めてやり過ごすのだ
夜7時頃になると部の天体望遠鏡のケースを持って降り、倉庫の奥の窓から出る。この窓は目立たないうえ鍵が掛かっているように見えて開くのだ。窓を出ても建物の裏と外の垣根の間なので見つかりにくい。
しかも、垣根と塀の間に隙間があり、そこから外に出られるので、予めその付近に自転車を移動させておけば校門が閉まっても大丈夫なのだ

そこから自転車2人乗りで近くのスーパーへ行き、丁度値引きされた弁当と飲み物を買って天体観測に向かう、今日の観測地点は『五郎山』だ
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