この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
3週間の情事
第5章 4日目
空森さんの純粋さが眩しくて、その輝きを羨ましくさえ感じている俺がいる。
あぁ……この感覚、昔もあったな――――そうだ、『穂』だ。
高校生の時、穂の無邪気で元気に笑っている姿が眩しかった。
空森さんと穂はキャラが違うけど、其々が自然と光り輝くものを持っていて、俺はその光に惹きつけられているのだろう。
そう思うと――――俺って相当、根が暗いのかも。
この年になって自分の内面に気付くなんて、妙に愉快だ。
「山之内さん? 何か面白いことでもありました?」
「え!?」
「だって、急に笑うから」
「あぁ、ちょっとね」
「やだな~。我社のイケメン、山之内先輩が思い出し笑いでにやけるなんて……結構むっつりなんですね」
それこそ嬉しそうにニヤニヤしている石月が揶揄ってくる。
「はいはい、どうとでも言ってくれ。お前が思っているようなことは考えてないからな」
「サラッとかわさないで、少しは動揺してくださいよ~! つまらないじゃないですか」
「いいから、行くぞ! 次の所は、お前から話を切り出せよ」
「えぇ!! ……頑張り、ます」
「ははは! ほら、行くぞ!」
及び腰になった後輩の背中を軽く叩く。
商談が終わった後、君に伝える言葉は何がいいだろう――――。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


