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3週間の情事
第5章 4日目


空森さんの純粋さが眩しくて、その輝きを羨ましくさえ感じている俺がいる。


あぁ……この感覚、昔もあったな――――そうだ、『穂』だ。


高校生の時、穂の無邪気で元気に笑っている姿が眩しかった。


空森さんと穂はキャラが違うけど、其々が自然と光り輝くものを持っていて、俺はその光に惹きつけられているのだろう。


そう思うと――――俺って相当、根が暗いのかも。


この年になって自分の内面に気付くなんて、妙に愉快だ。


「山之内さん? 何か面白いことでもありました?」

「え!?」

「だって、急に笑うから」

「あぁ、ちょっとね」

「やだな~。我社のイケメン、山之内先輩が思い出し笑いでにやけるなんて……結構むっつりなんですね」


それこそ嬉しそうにニヤニヤしている石月が揶揄ってくる。


「はいはい、どうとでも言ってくれ。お前が思っているようなことは考えてないからな」

「サラッとかわさないで、少しは動揺してくださいよ~! つまらないじゃないですか」

「いいから、行くぞ! 次の所は、お前から話を切り出せよ」

「えぇ!! ……頑張り、ます」

「ははは! ほら、行くぞ!」


及び腰になった後輩の背中を軽く叩く。




商談が終わった後、君に伝える言葉は何がいいだろう――――。




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