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蕩けるようなキスをして
第47章 彼氏彼女
「…手、繋いでも」
-いい?
華夜子の囁きに、陸の肩が弾かれたかのように、震えた。
まじまじと彼女を見れば、もう一度、繰り返される。
「手を、繋いでもいい?」
廊下の真ん中で、思わず止まる、足。
じっと見詰められば、陸は平然となんかしていられない。
二度も尋ねられたのに、どちらも答えられずにいると-三度目は答えを待たずに、左手を握られた。
いつもと同じ、手。
いつもと違うのは、柔らかで、温かな、その手の持ち主が、自分のものになった事。
自分の、彼女。
自分だけの、彼女-…。
「彼氏と手を繋いでデートだなんて、高校生以来かな」
微かに笑う、彼女の横顔。
どきどきする、心臓。
-いい?
華夜子の囁きに、陸の肩が弾かれたかのように、震えた。
まじまじと彼女を見れば、もう一度、繰り返される。
「手を、繋いでもいい?」
廊下の真ん中で、思わず止まる、足。
じっと見詰められば、陸は平然となんかしていられない。
二度も尋ねられたのに、どちらも答えられずにいると-三度目は答えを待たずに、左手を握られた。
いつもと同じ、手。
いつもと違うのは、柔らかで、温かな、その手の持ち主が、自分のものになった事。
自分の、彼女。
自分だけの、彼女-…。
「彼氏と手を繋いでデートだなんて、高校生以来かな」
微かに笑う、彼女の横顔。
どきどきする、心臓。

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