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蕩けるようなキスをして
第47章 彼氏彼女
「どっちか…どっちも、空いてる?」
「…うん」
「ほんとに?」
はっきりそれと分かるくらいに、陸の顔が明るくなる。
「ならさ。ふたりでどこかに行こうよ。…あ。でも、日中は俺、バイト入っているから、時間は夕方過ぎになってしまうんだけど…それでも良ければ、だけど」
「…うん」
華夜子は頷く。
そんな彼女に、陸は言いようのない嬉しさを覚え、心、掻き乱される。
「…恥を晒すとさ。ほんとはバイト入れないでおこうとも思っていたんだけど。でも、そんな事したら、如何にも期待して待っているようで。…まあ、実際は滅茶苦茶期待してたんだけど。けど、まだちゃんと付き合ってる訳でもないのに、意味あり気に誘うのもどうかなって、躊躇してた部分もあった。だから、期待しながらも、心の隅では諦めの極致で。例え華夜と逢えなくても、バイトで忙しいからって理由付け出来るなって思って。…すげーかっこ悪いな、俺」
自分を嗤う陸の姿に、華夜子は何度も小さく、頭を左右に振る。
「…うん」
「ほんとに?」
はっきりそれと分かるくらいに、陸の顔が明るくなる。
「ならさ。ふたりでどこかに行こうよ。…あ。でも、日中は俺、バイト入っているから、時間は夕方過ぎになってしまうんだけど…それでも良ければ、だけど」
「…うん」
華夜子は頷く。
そんな彼女に、陸は言いようのない嬉しさを覚え、心、掻き乱される。
「…恥を晒すとさ。ほんとはバイト入れないでおこうとも思っていたんだけど。でも、そんな事したら、如何にも期待して待っているようで。…まあ、実際は滅茶苦茶期待してたんだけど。けど、まだちゃんと付き合ってる訳でもないのに、意味あり気に誘うのもどうかなって、躊躇してた部分もあった。だから、期待しながらも、心の隅では諦めの極致で。例え華夜と逢えなくても、バイトで忙しいからって理由付け出来るなって思って。…すげーかっこ悪いな、俺」
自分を嗤う陸の姿に、華夜子は何度も小さく、頭を左右に振る。

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