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蕩けるようなキスをして
第47章 彼氏彼女
お互いに、まだ、ちっとも慣れていない。
まだ、全然、慣れていない。
いきなり変わったから-当然だ。
不安など、何もない。
あるのは、ずっと続く、喜びだけに決まってる。
「華夜。来月のクリスマス…予定ある?」
「えっ…?」
いきなり話題を振られ、一瞬、華夜子は戸惑ってしまう。
そんな彼女に、陸は思わず苦笑いを浮かべ、質問を繰り返す。
「クリスマス…まあ、イヴでもいいんだけど。一緒に過ごせたらなって」
「…うん」
「まあ、もう一カ月後の話で。既に予定が埋まっているなら、勿論そっちが優先になるけれど。でも、もし-」
-まだ俺との約束の余地があるのなら、嬉しいなって。
すぐ間近で微笑まれ、華夜子はいつもの癖、条件反射で、頬を火照らす。
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