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蕩けるようなキスをして
第47章 彼氏彼女
未だにこちらを見てくれない彼女に、声を掛けようとし。
「…華夜子?久し振りじゃない?」
並んで座っていた席近くの通路に、ふたり組の女子学生がいつの間にか佇んでいた。
思いがけずも名を呼ばれ、華夜子は面を上げた。
この彼と一緒の際に、横から平気で入り込んでくる人間は-乃愛以外、今までいなかった。
誰もが彼の纏う雰囲気に圧倒され、例え声を掛けたくとも掛けれない-そう、言った方が正しいかもしれない。
だから余計に、新鮮で、びっくりしてしまった。
「夏休み以来じゃない?」
彼が一緒にいるのは認識しているだろうに、お構いなしに話し掛けてくる。
「…かも。久し振りだね、麻衣(まい)」
華夜子はそんな彼女を笑顔で受け止めながら、答える。
地元が一緒の友達だが、大学に入ってからはそれぞれに新しい友人と過ごす事が多くなって、ここ最近会ってなかったのを思い出す。
誰とでもすぐに打ち解ける特技を持つ麻衣らしく、陸などまるで眼中にないかのように、会話は続く。
「…華夜子?久し振りじゃない?」
並んで座っていた席近くの通路に、ふたり組の女子学生がいつの間にか佇んでいた。
思いがけずも名を呼ばれ、華夜子は面を上げた。
この彼と一緒の際に、横から平気で入り込んでくる人間は-乃愛以外、今までいなかった。
誰もが彼の纏う雰囲気に圧倒され、例え声を掛けたくとも掛けれない-そう、言った方が正しいかもしれない。
だから余計に、新鮮で、びっくりしてしまった。
「夏休み以来じゃない?」
彼が一緒にいるのは認識しているだろうに、お構いなしに話し掛けてくる。
「…かも。久し振りだね、麻衣(まい)」
華夜子はそんな彼女を笑顔で受け止めながら、答える。
地元が一緒の友達だが、大学に入ってからはそれぞれに新しい友人と過ごす事が多くなって、ここ最近会ってなかったのを思い出す。
誰とでもすぐに打ち解ける特技を持つ麻衣らしく、陸などまるで眼中にないかのように、会話は続く。

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