この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第46章 蕩けるキス
雫が、零れた。
ひと粒、ふた粒。
頬を伝わず、正座していた膝の上-ブラウンのフレアスカートに落ちてゆく。
無地だったはずなのに、見る間に黒い小さな水玉が-それはやがて、どんどん大きさを広げてゆく。
最初は、気付かなかった。
声もなく、ひとり堪えていた彼女に。
とうとう耐え切れない嗚咽がほんの僅か、食いしばった歯の隙間から、漏れた。
陸は、左隣の華夜子をようやく見る。
俯き、顔を顰(しか)めながら泣いてる姿に、激しく動揺してしまう。
今の今まで、辛かった気持ちなど、綺麗さっぱり消え失せる。
「華夜…?」
その両腕に手をかけようとして-拒絶された。
大きく身を捩り、振り払われ、完全に背を向けられてしまう。
呆然とする陸をよそに、華夜子の細い肩は小刻みに揺れている。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ