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蕩けるようなキスをして
第44章 ファースト・キス
「だけど。ほんとに私までごちそうになって良かったのかな?」
申し訳なさそうに訊いてくる彼女に、陸は口角を上げた。
「当たり前だろ。その約束だったし」
「うん。でもなんかあれは、乃愛が半ば強引に取り付けたやつだったってゆうか」
「いんだよ。華夜とルイさんは。…乃愛は、ちょっと腑に落ちないけど。ま、それも仕方ない」
陸の言葉に、華夜子は然(さ)もおかしそうに、笑う。
そして、ひとしきり笑った後(あと)に言った。
「…それから。今日は、こうして家までも送ってくれて。ごめんね。それから、ありがとう」
正直、少し怖いかなと思わなくもなかったが、一度は彼の好意をありがたくも断った。
だが、今日の陸は、一歩も引かなかった。
時間が遅いから、ひとりでなんか絶対帰せない-そこまで言われたら。
遂に、華夜子も、首を縦に振らざるを得なかった。
華夜子の済まなそうな-でも、僅かな嬉しさを含んだそれに、陸は自分の方こそ言い知れぬ喜びを感じる。
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