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蕩けるようなキスをして
第44章 ファースト・キス
なにより。
自分の帰宅の事をきちんと考え、なるべく遅くならないように帰してくれる彼のお蔭で、ひとりでもぎりぎり怖くない時間に、家路に着く事が殆ど出来ていたから。
だから、今まで、その必要はなかった。
けれど今日は、いつもと少し違った。
初めてみんなで食べる食事。
加えて美味しいと評判のお店で。
しかも、食べ放題で。
しかも、昼食抜きの気合の入れようで。
会話も思いの外弾み、食も進み。
時間制限ぎりぎりまで、滞在していた。
店を出る頃には、短い秋の日はとっくに暮れるどころか-陸が、彼女をひとりで帰すには、躊躇する時間帯だった。
「今日はごちそうさま。凄く美味しかったね」
暗い夜道に歩を進めていると、華夜子が改めてお礼を言ってきた。
自分の帰宅の事をきちんと考え、なるべく遅くならないように帰してくれる彼のお蔭で、ひとりでもぎりぎり怖くない時間に、家路に着く事が殆ど出来ていたから。
だから、今まで、その必要はなかった。
けれど今日は、いつもと少し違った。
初めてみんなで食べる食事。
加えて美味しいと評判のお店で。
しかも、食べ放題で。
しかも、昼食抜きの気合の入れようで。
会話も思いの外弾み、食も進み。
時間制限ぎりぎりまで、滞在していた。
店を出る頃には、短い秋の日はとっくに暮れるどころか-陸が、彼女をひとりで帰すには、躊躇する時間帯だった。
「今日はごちそうさま。凄く美味しかったね」
暗い夜道に歩を進めていると、華夜子が改めてお礼を言ってきた。

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