この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第6章 好きな女
どんなに振り切ろうとしても、出来ない。
どうしても、出来ない。
絶対に、出来ない。
線の細い、女のような輪郭の、その顔で。
どこにこんな男らしさがあったの。
なんでこんなに力強いの。
自分のあまりの力のなさに。
彼の予想外の逞しさに。
悔しくて。
ぽろぽろ、ぽろぽろ。
我慢していた涙が、零れてくる。
陸は驚きに目を見開いて、足を止めた。
しかし。
彼女を呼ぼうとしたその口は、奥歯を噛み締める為に、再びすぐに閉じられてしまう。
彼女の手を握るそれに走る、激痛。
どうしても、出来ない。
絶対に、出来ない。
線の細い、女のような輪郭の、その顔で。
どこにこんな男らしさがあったの。
なんでこんなに力強いの。
自分のあまりの力のなさに。
彼の予想外の逞しさに。
悔しくて。
ぽろぽろ、ぽろぽろ。
我慢していた涙が、零れてくる。
陸は驚きに目を見開いて、足を止めた。
しかし。
彼女を呼ぼうとしたその口は、奥歯を噛み締める為に、再びすぐに閉じられてしまう。
彼女の手を握るそれに走る、激痛。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


