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蕩けるようなキスをして
第6章 好きな女
彼は許してくれない。
それどころか、より強く、より確かに、力を籠め、手を握り締めてくる。
聞こえてない訳がない。
無視されてる。
泣きそうになり、彼を見上げる。
その蕩けそうに甘く、色気を纏った横顔が、微かに笑ってる。
それを見た瞬間、華夜子の頭の中で、何かが弾けた。
「いい加減にして…!」
近くにいた学生達が肩を竦め、何事かと、こちらを伺うくらいの大声。
華夜子は唇を戦慄かせ、掴まれた手を思いきり振り、離そうとする。
なのに。
自分と変わらないような体形に見えるのに。
その腕も自分とそう変わらぬ太さに思えるのに。
なのに。
どこにそんな力があるの。
それどころか、より強く、より確かに、力を籠め、手を握り締めてくる。
聞こえてない訳がない。
無視されてる。
泣きそうになり、彼を見上げる。
その蕩けそうに甘く、色気を纏った横顔が、微かに笑ってる。
それを見た瞬間、華夜子の頭の中で、何かが弾けた。
「いい加減にして…!」
近くにいた学生達が肩を竦め、何事かと、こちらを伺うくらいの大声。
華夜子は唇を戦慄かせ、掴まれた手を思いきり振り、離そうとする。
なのに。
自分と変わらないような体形に見えるのに。
その腕も自分とそう変わらぬ太さに思えるのに。
なのに。
どこにそんな力があるの。

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