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蕩けるようなキスをして
第42章 もう一秒
「だって。夏からずうっと、毎日同じやつしてるからさ。いい加減飽きたから、他のやつ買えよって、無言の催促なのかと思って?」
からかいに。
華夜子は大急ぎで、自らの髪へ手をやった。
感触だけでは、細部までどんなものなのかは分からない。
ただ、毎日付けていたものとは、明らかに違う-それは、分かった。
「りく…」
目の奥が、じんと、する。
「…私。無言の催促なんて、してないよ。でも…物欲しそうに見えてた?」
急激に心配になり、彼を覗き込むように、見る。
「もし。そうなら。ごめんね?そんなつもりは、全然なくって。ただ、陸に初めて貰ったものだったから-」
-だから、嬉しくって。
右手に収まっているバレッタを、強く、握り締める。
これは、どんなものでも替えは効かない。
からかいに。
華夜子は大急ぎで、自らの髪へ手をやった。
感触だけでは、細部までどんなものなのかは分からない。
ただ、毎日付けていたものとは、明らかに違う-それは、分かった。
「りく…」
目の奥が、じんと、する。
「…私。無言の催促なんて、してないよ。でも…物欲しそうに見えてた?」
急激に心配になり、彼を覗き込むように、見る。
「もし。そうなら。ごめんね?そんなつもりは、全然なくって。ただ、陸に初めて貰ったものだったから-」
-だから、嬉しくって。
右手に収まっているバレッタを、強く、握り締める。
これは、どんなものでも替えは効かない。

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