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蕩けるようなキスをして
第40章 優しいふり
らしくもなく、自分の彼女の昔を知りたがってる彼に。
最初は笑い飛ばしてやろうと考えていた乃愛も、テキストに目を落とす陸のあまりの真剣な横顔に、何も言えなくなってしまう。
「陸の前に付き合ってた彼氏の話は、聞いた事ないな」
「なんだ?」
「うん。そういう話題になった事は、ない。まあ、私は夏休み明けてから、櫻葉陸繋がりで、徐々に仲良くなっていったからさ。まだそんなお互いの事、深く知らないってのもある」
「そっか。そうだよな-」
「うん。…あ、でも、留以なら当然知ってるんじゃない?」
「ルイさん?」
「そう。一年生の頃から、ずっと仲良かったみたいだから」
「…」
-優しくなんか、ない。
全然、ない。
凄く、知りたいのに。
とっても、訊きたいのに。
最初は笑い飛ばしてやろうと考えていた乃愛も、テキストに目を落とす陸のあまりの真剣な横顔に、何も言えなくなってしまう。
「陸の前に付き合ってた彼氏の話は、聞いた事ないな」
「なんだ?」
「うん。そういう話題になった事は、ない。まあ、私は夏休み明けてから、櫻葉陸繋がりで、徐々に仲良くなっていったからさ。まだそんなお互いの事、深く知らないってのもある」
「そっか。そうだよな-」
「うん。…あ、でも、留以なら当然知ってるんじゃない?」
「ルイさん?」
「そう。一年生の頃から、ずっと仲良かったみたいだから」
「…」
-優しくなんか、ない。
全然、ない。
凄く、知りたいのに。
とっても、訊きたいのに。

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