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蕩けるようなキスをして
第39章 一日千秋
「…今日も、抱き締めてくれた」
呟かれ。
陸は思わず、眉を顰(ひそ)める。
どういう意味だと、不審に感じ始めた時。
「…今日になったら、もしかしたらだけど、もう今まで通りの関係ではいられないかもって、思っていたから。だから-」
-だから、また、こうしてくれて嬉しい。
-なけなしの勇気で、抱き付いて良かった。
華夜子は、馴染みの彼の匂いに酔い、瞳を閉じる。
触れて欲しいだなんて、言えない。
口が裂けても、言えない。
何度も。
何度も。
彼を拒否したくせに。
都合のいい時だけ、触れて欲しいだなんて。
呟かれ。
陸は思わず、眉を顰(ひそ)める。
どういう意味だと、不審に感じ始めた時。
「…今日になったら、もしかしたらだけど、もう今まで通りの関係ではいられないかもって、思っていたから。だから-」
-だから、また、こうしてくれて嬉しい。
-なけなしの勇気で、抱き付いて良かった。
華夜子は、馴染みの彼の匂いに酔い、瞳を閉じる。
触れて欲しいだなんて、言えない。
口が裂けても、言えない。
何度も。
何度も。
彼を拒否したくせに。
都合のいい時だけ、触れて欲しいだなんて。

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