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蕩けるようなキスをして
第39章 一日千秋
どきどきしながら、彼女の姿を追っていた。
彼女を見付けたら、駆け寄り。
言葉を交わすのを、楽しみにしていた。
今はこんなにも近くにいて。
誰が邪魔する事もなく。
ふたりきりの空間にいると言うのに。
当たり障りのない言葉を探すのに精いっぱいで。
一生懸命探しているのに見付からなくて。
どうしたらいいのだろう-重い空気に、堪り兼ねなくなった時。
「…気を、遣わせちゃってるね。ごめん」
先に口を開(ひら)いたのは、華夜子だった。
弱々しく謝られて。
陸は、自分がとてつもなく悪い事をしているかのように思え、慌ててフォローする。
「そんな事-」
-ない。
彼女を見付けたら、駆け寄り。
言葉を交わすのを、楽しみにしていた。
今はこんなにも近くにいて。
誰が邪魔する事もなく。
ふたりきりの空間にいると言うのに。
当たり障りのない言葉を探すのに精いっぱいで。
一生懸命探しているのに見付からなくて。
どうしたらいいのだろう-重い空気に、堪り兼ねなくなった時。
「…気を、遣わせちゃってるね。ごめん」
先に口を開(ひら)いたのは、華夜子だった。
弱々しく謝られて。
陸は、自分がとてつもなく悪い事をしているかのように思え、慌ててフォローする。
「そんな事-」
-ない。

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