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蕩けるようなキスをして
第38章 告白
彼女の長い髪の終着は、細腰。
華夜子の腰回りに指を這わせ、やがて陸はそこに辿り着く。
「あとは、料理上手な女がいい。卵焼きを、すげー上手に作れる女だったら、最高だ」
華夜子の腰を捕らえ、陸は、囁いた。
「それから。一緒に歩けば、その辺の男がみんな振り返るような、すげー美人がいい」
気恥ずかしさに、華夜子の顔が、染まる。
「あとは…声がすげーでかい女、とか…?」
ここまではほぼ順調に、褒め言葉だけを並び立てる事に成功していたのに。
彼の突然の失速に、華夜子は思わず、吹き出してしまう。
怒るよりも先に、おかしさが上回り、涙はストップされる。
「何、それっ?」
「何って-」
話を振られた陸は、答えに窮する。
「声がすげーでかいと、何がいいの?」
「何がってさ…」
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