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第38章 告白

「…最後にしたがってるのは、お前だろ？」
確かに、言ってきた。
「昔の男の話をしてきたのは、お前だろ？」
聞きたくない－そう、言ったのに。
「俺でいいだろって何度も訊いた。それでも返事をくれなかったのは、誰だよ？」
どれだけ大事に、どれだけ大切にするって諭しても。
「俺の意見に従うってなんだよ？都合のいい事を言っておきながら結局、別れたがってるのは、お前の方だろ？」
だって、そんな事、有り得ない。
少なくとも自分は、絶対に、有り得ない－。
何かを伝えようと、その魅惑的な唇を開（あ）いた彼女を遮り、陸はまくし立てる。
「俺に相応しいってなんだよ。そんな事、誰が決めんだよ。お前がか？勝手に決めんなよ。俺にだって、選ぶ権利はあるんだよ。俺にだって、女の好みくらいあんだよ。どんなのを俺に相応しいって思ってるのか知らないけど、大きなお世話だ」
吐き捨てる陸に、華夜子は顔が引き攣る。