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蕩けるようなキスをして
第37章 欲しいもの
身体を奪うよりも、遥かに簡単だ。
ちょっと強引にしさえすれば、すぐに、重ねられる。
そんなの、知ってるに決まってる。
知ってて、しない。
こんなに傷付けてるのに。
きっと。
こんなにも、あなたの胸を引き裂いているのに。
それでも。
まだ。
こんな私をまだ大切だって、想ってくれてるから。
だから、しないでいてくれる-…。
華夜子に泣き笑いの表情で見詰められ、陸はほとほと、自分自身が嫌になる。
「…なんで俺って、こんな馬鹿なんだろうな」
自虐の台詞が零れるが、どんなに嘆いても、こんな自分は変わらない-変えられない。
「こんなチャンス、もうないかもしれないのにな。押し倒したまま、例え嫌がられても、とっととやっちゃえばいいのな」
ちょっと強引にしさえすれば、すぐに、重ねられる。
そんなの、知ってるに決まってる。
知ってて、しない。
こんなに傷付けてるのに。
きっと。
こんなにも、あなたの胸を引き裂いているのに。
それでも。
まだ。
こんな私をまだ大切だって、想ってくれてるから。
だから、しないでいてくれる-…。
華夜子に泣き笑いの表情で見詰められ、陸はほとほと、自分自身が嫌になる。
「…なんで俺って、こんな馬鹿なんだろうな」
自虐の台詞が零れるが、どんなに嘆いても、こんな自分は変わらない-変えられない。
「こんなチャンス、もうないかもしれないのにな。押し倒したまま、例え嫌がられても、とっととやっちゃえばいいのな」

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