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蕩けるようなキスをして
第5章 卵焼き
陸の呟きが、聞こえる。
「こんなにすげー喜んでたのに、まさか、嘘だった?俺の反応見て、楽しんでただけ?」
その瞳に哀しみの色が浮かび、華夜子は怯んだ後(のち)、怒鳴る。
「そんな悪趣味な事する訳がないでしょ、あなたじゃあるまいし!?」
「じゃあ、くれる?」
「あげればいーんでしょ。あげればっ」
その後で、気付く。
上手く誘導され、まんまと今、ここで、彼に食べさせなければならない事態になった事に。
中庭からは学生は殆どいなくなってはいるが、四方を囲む建物からは、こちらを見下ろしている姿はちらほらと-。
これぞ正(まさ)しく、彼が言う所の、公開処刑状態だ。
ただ一緒にいるだけで、こんなに注目を浴びてるのに、それよりも更に?
そうしたら、一週間なんかじゃ、忘れてもらえないんじゃ?
様々に思う事はあったが、さっきから口を開けっ放しで待ち構えてる彼を、これ以上待たせる訳にもいかず。
「こんなにすげー喜んでたのに、まさか、嘘だった?俺の反応見て、楽しんでただけ?」
その瞳に哀しみの色が浮かび、華夜子は怯んだ後(のち)、怒鳴る。
「そんな悪趣味な事する訳がないでしょ、あなたじゃあるまいし!?」
「じゃあ、くれる?」
「あげればいーんでしょ。あげればっ」
その後で、気付く。
上手く誘導され、まんまと今、ここで、彼に食べさせなければならない事態になった事に。
中庭からは学生は殆どいなくなってはいるが、四方を囲む建物からは、こちらを見下ろしている姿はちらほらと-。
これぞ正(まさ)しく、彼が言う所の、公開処刑状態だ。
ただ一緒にいるだけで、こんなに注目を浴びてるのに、それよりも更に?
そうしたら、一週間なんかじゃ、忘れてもらえないんじゃ?
様々に思う事はあったが、さっきから口を開けっ放しで待ち構えてる彼を、これ以上待たせる訳にもいかず。

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