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蕩けるようなキスをして
第36章 待ち伏せ
こんなに間近に彼を見た事などない留以は、あっと言う間に両頬を真っ赤にし、あっさり許可してしまう。
自分より年下の陸に、敬語まで使ってしまう始末だ。
けれど、彼が相手ならばある意味仕方なくもあり-乃愛は苦笑しつつも、このまま彼の言いなりになるのも癪なので、最後の足掻きをしてみる。
「彼女の親友に色目使ってんじゃないわよ、櫻葉陸」
使ってねーよ-舌打ちされるかな、思ったけど。
陸は乃愛を真剣に見、口を開いた。
「頼むよ、乃愛」
その整った顔で熱心に訴えられれば、流石の乃愛も、これ以上はふざける事も出来なかった。
はいはい-あえて素っ気なく返事をし、乃愛はずっと黙ったままの華夜子に、問い掛ける。
「どうする、華夜子?彼氏がどうしても、今日もデートしたそうだけど?」
「…」
「私達の事なら気にしなくていーよ。また近々一緒に行こ?」
-櫻葉陸の奢りでね。
自分より年下の陸に、敬語まで使ってしまう始末だ。
けれど、彼が相手ならばある意味仕方なくもあり-乃愛は苦笑しつつも、このまま彼の言いなりになるのも癪なので、最後の足掻きをしてみる。
「彼女の親友に色目使ってんじゃないわよ、櫻葉陸」
使ってねーよ-舌打ちされるかな、思ったけど。
陸は乃愛を真剣に見、口を開いた。
「頼むよ、乃愛」
その整った顔で熱心に訴えられれば、流石の乃愛も、これ以上はふざける事も出来なかった。
はいはい-あえて素っ気なく返事をし、乃愛はずっと黙ったままの華夜子に、問い掛ける。
「どうする、華夜子?彼氏がどうしても、今日もデートしたそうだけど?」
「…」
「私達の事なら気にしなくていーよ。また近々一緒に行こ?」
-櫻葉陸の奢りでね。

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