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蕩けるようなキスをして
第35章 彼女の過去
突然謝られ、陸は驚いて華夜子を見た。
俯き、辛うじて立ち止まらない程度の速度での歩みに変化した彼女に、陸は薄く笑う。
「なんで華夜が謝るの。悪いのは俺だよ。…ごめんね」
再び優しくごめんを言われ、華夜子の胸がちくちく痛み出す。
首を何度も振るのが精いっぱいだった。
彼を非難することなど、出来ない。
私だって、彼に対して酷い事を。
なのに。
二度も、謝らせて。
「…陸が心配するような事、乃愛は何も。見た目はかなりチャラいけど、ああ見えて実は結構真面目だって事とか。優しいって事とか。大学の成績が、かなりいいって事。連れて歩くには、超自慢の彼氏だって事-」
華夜子が語る乃愛のそれに、陸は苦笑する。
「なんだ。あいつ意外と俺の事、褒めまくりじゃん」
「…うん。だから、ごめん。なんか誤解させるような言い方して、からかうような真似を」
消え入るような声音で呟けば、陸は苦笑いを重ねた。
俯き、辛うじて立ち止まらない程度の速度での歩みに変化した彼女に、陸は薄く笑う。
「なんで華夜が謝るの。悪いのは俺だよ。…ごめんね」
再び優しくごめんを言われ、華夜子の胸がちくちく痛み出す。
首を何度も振るのが精いっぱいだった。
彼を非難することなど、出来ない。
私だって、彼に対して酷い事を。
なのに。
二度も、謝らせて。
「…陸が心配するような事、乃愛は何も。見た目はかなりチャラいけど、ああ見えて実は結構真面目だって事とか。優しいって事とか。大学の成績が、かなりいいって事。連れて歩くには、超自慢の彼氏だって事-」
華夜子が語る乃愛のそれに、陸は苦笑する。
「なんだ。あいつ意外と俺の事、褒めまくりじゃん」
「…うん。だから、ごめん。なんか誤解させるような言い方して、からかうような真似を」
消え入るような声音で呟けば、陸は苦笑いを重ねた。

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