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蕩けるようなキスをして
第5章 卵焼き
「え…?」
「…さっき、半分しか食べなかったから。残ってたなって」
ピンクのワンピースの裾を握り締めて、恥ずかしさに、吐息を漏らす。
「でも、よくよく考えてみたら自分で口つけちゃってるやつだし。綺麗じゃないし。なのに、なんで、私、馬鹿みたいにそんな事いきなり思ったんだろ。…だから言葉の綾だって、言ったじゃん」
本当に、なんでそんな事。
あなたにだって、ただの一度も、ないのに。
ただひたすら、キスをした思い出しかないのに。
なのに、どうして、彼に対してはそんな事を思ってしまう?
やな奴なのに。
なのに、どうして。
一瞬、たまたま垣間見ただけの、あの表情に。
あの憂いた瞳に。
ほんの僅か、心が動いてしまっているだけだ-。
「…さっき、半分しか食べなかったから。残ってたなって」
ピンクのワンピースの裾を握り締めて、恥ずかしさに、吐息を漏らす。
「でも、よくよく考えてみたら自分で口つけちゃってるやつだし。綺麗じゃないし。なのに、なんで、私、馬鹿みたいにそんな事いきなり思ったんだろ。…だから言葉の綾だって、言ったじゃん」
本当に、なんでそんな事。
あなたにだって、ただの一度も、ないのに。
ただひたすら、キスをした思い出しかないのに。
なのに、どうして、彼に対してはそんな事を思ってしまう?
やな奴なのに。
なのに、どうして。
一瞬、たまたま垣間見ただけの、あの表情に。
あの憂いた瞳に。
ほんの僅か、心が動いてしまっているだけだ-。

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