この作品は18歳未満閲覧禁止です
蕩けるようなキスをして
第33章 抱擁
同じく。
いつの間にかこちらを見ていた彼と、ぶつかる、瞳。
「ごめん、華夜」
「陸…?」
「華夜との約束を、破った。言い訳はしない」
「…」
「どうしたら許してくれる?」
陸は、華夜子に請う。
「恥を承知で頼んでる。これからも、華夜と一緒にいたい」
-だから、許して欲しい。
「華夜と明日も一緒に、いたい」
-だから、教えて。
「華夜と明日も、明後日も、一緒にいたい」
-だから、他の誰にも教えないで。
「華夜とずっと一緒にいたい」