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蕩けるようなキスをして
第33章 抱擁
だから、どうか許して。
だから、俺だけに、教えて-。
相当沈んでる陸の顔に、華夜子はなんて声を掛けたら良いか迷ったが、最後は自分の気持ちを正直に伝える事で落ち着いた。
別に、怒ってない-華夜子の呟きに、陸は何も言えない。
何も言えなかったのは、伝えられた言葉の意味を、理解出来なかったから。
「え…」
一文字短く放った後が続かない。
「…怒ってないから。だから。謝ってもらわなくて、いい」
真珠の飾りに触れながら、華夜子はか細く、繰り返す。
それきり。
横顔を向けてしまった彼女に、陸は狼狽えずにはいられない。
「…何もしないって約束を、守れなかった」
「でも。ここに来る前に、言ってたじゃん。だからこれは、想定内の出来事って言うか-」
説明する側から、ただでさえ熟してた頬が、更に色濃くなる。
だから、俺だけに、教えて-。
相当沈んでる陸の顔に、華夜子はなんて声を掛けたら良いか迷ったが、最後は自分の気持ちを正直に伝える事で落ち着いた。
別に、怒ってない-華夜子の呟きに、陸は何も言えない。
何も言えなかったのは、伝えられた言葉の意味を、理解出来なかったから。
「え…」
一文字短く放った後が続かない。
「…怒ってないから。だから。謝ってもらわなくて、いい」
真珠の飾りに触れながら、華夜子はか細く、繰り返す。
それきり。
横顔を向けてしまった彼女に、陸は狼狽えずにはいられない。
「…何もしないって約束を、守れなかった」
「でも。ここに来る前に、言ってたじゃん。だからこれは、想定内の出来事って言うか-」
説明する側から、ただでさえ熟してた頬が、更に色濃くなる。

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