この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第33章 抱擁
小さく安堵の息を漏らし、瞳を細め、頬を緩める。
もっと機嫌を損ねてしまう-思っていたのに。
反して微笑まれ、華夜子の頭の中は混乱をきたす。
泣かせたかと思った-陸は心底安心したかのように、囁いた。
「もし泣いてたらどうしようかと思った」
「陸…」
「こう見えても俺、女を泣かせた事ないんだよ。…その、大学で華夜を、一度泣かせてしまった以外は。…だから、華夜が涙を流していたとしたら、宥め方分かんなくて、きっと一緒になって泣いてた」
何それ-華夜子は思わず、吹き出した。
「一緒に泣いてどーすんの?」
「華夜が泣いたら、俺も哀しくなる。華夜が泣いた理由が俺なら、尚更。華夜を泣かせた自分が情けなくなって、泣かずにはいられない」
知らず掴んでた華夜子の腕から手を離し、陸は自嘲する。
「…指一本、触れないって言ってたのな」
-これじゃあ、やっぱり、警戒するなって方が無理だよな。
重苦しい溜め息を、ひとつ。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ