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蕩けるようなキスをして
第32章 予約済み
それは、出来なかった。
やっと、ここまできたのに。
やっと、嫌いじゃないと、言ってくれるまでになったのに。
賭ける事は、出来ない-。
「…もう少し、待って」
か細い彼女の声に、陸は反応する。
「…もう少しだけ、待っていて」
-お願い。
うんと言いたい。
今すぐ、言えるのなら。
あなたが、好き。
紛れもなく、あなたが好き。
かつて愛した、あのひとと同じように。
あのひとよりも、私、あなたを-…。
「嫌いな訳、ない。なら、今日だって、こうして逢ったりはしない」
繋がれた手を眺めながら、華夜子は自分の想いを紡ぐ。
やっと、ここまできたのに。
やっと、嫌いじゃないと、言ってくれるまでになったのに。
賭ける事は、出来ない-。
「…もう少し、待って」
か細い彼女の声に、陸は反応する。
「…もう少しだけ、待っていて」
-お願い。
うんと言いたい。
今すぐ、言えるのなら。
あなたが、好き。
紛れもなく、あなたが好き。
かつて愛した、あのひとと同じように。
あのひとよりも、私、あなたを-…。
「嫌いな訳、ない。なら、今日だって、こうして逢ったりはしない」
繋がれた手を眺めながら、華夜子は自分の想いを紡ぐ。

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