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第32章 予約済み

この手も、触れさせたりは、しない。
だから。
あと少し、待って欲しい。
最後の、私の、気持ちの整理を。
私の過去を知っても、あなたは私を好きでいてくれるのかな。
私の過去を知っても、あなたは私を好きになってくれたのかな。
わざわざ喋らなくても－思う反面。
このまま全てを喋らなくてもいいのだろうか－思う自分もいる。
もしも。
もしも、私があなたに真実を告げた時。
あなたは、どんな顔をする？
あなたは、嫌いになる？
あなたは、私を、嫌いになったりしない？
あなたは、変わらず、その情熱的な瞳で、私を見詰めてくれる？
あなたは、変わらず、その甘い声音で、私に囁いてくれる？