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蕩けるようなキスをして
第31章 恋バナ
「謝る事なんて、なんもないじゃん?前までの櫻葉陸のままだったなら、心配もしたけどさ。当たり障りのない笑顔で、見えない壁を作って、誰の事も自分の中に踏み入れさせなかった頃のままなら。それだと、華夜子が本気で好きになっても、櫻葉陸には絶対好きになってもらえないと思ってたから」
長い髪の先の枝毛を確認しつつ、乃愛は続ける。
「でも今は、状況が違うじゃん。櫻葉陸が華夜子を好きなんだから、華夜子が櫻葉陸を好きになっても、なんの問題もない訳で」
「…」
「だから、あんまり焦らさないでさ。華夜子も好きなら好きで、櫻葉陸にそろそろちゃんと自分の気持ち、伝えてあげたら。付き合ってみればいいじゃん。損はしないと思うけど。見た目はかなりチャラいけど、ああ見えて実は結構真面目だし。優しいし。大学の成績も、かなり良かったはずだよ。意外でしょ?何より、連れて歩くには、超自慢の彼氏だし」
乃愛に視線を流され、華夜子は思わず反抗する。
「…顔がいいから好きになった訳じゃないし」
「じゃあ、どこを好きになったの?」
長い髪の先の枝毛を確認しつつ、乃愛は続ける。
「でも今は、状況が違うじゃん。櫻葉陸が華夜子を好きなんだから、華夜子が櫻葉陸を好きになっても、なんの問題もない訳で」
「…」
「だから、あんまり焦らさないでさ。華夜子も好きなら好きで、櫻葉陸にそろそろちゃんと自分の気持ち、伝えてあげたら。付き合ってみればいいじゃん。損はしないと思うけど。見た目はかなりチャラいけど、ああ見えて実は結構真面目だし。優しいし。大学の成績も、かなり良かったはずだよ。意外でしょ?何より、連れて歩くには、超自慢の彼氏だし」
乃愛に視線を流され、華夜子は思わず反抗する。
「…顔がいいから好きになった訳じゃないし」
「じゃあ、どこを好きになったの?」

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