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蕩けるようなキスをして
第31章 恋バナ
興味津々で、乃愛が訊いてくる。
それは留以も同じだったようで、身を乗り出して、次の言葉を待っている。
華夜子は恥ずかしさに戸惑ったが、少しの間を空け、やがて想いを紡ぐ。
「…あのひと。あんなに華やかな容姿をして、大勢の人に囲まれて、なんの憂いもなさそうに見えるのに。時々、淋しそうな顔をするんだよね。私からしてみれば、すっごく贅沢な悩みに思えるけど、今の自分の現状には決して満足してないような。…その顔を時々垣間見るようになって、段々気になってきて。ひとりで放って置けない。側にいてあげたらいいのかなって、思うようになった」
それがまさか、恋に繋がるなんて。
最初は、思いもしなかった。
それから。
卵焼きが、美味しいって。
私が作った卵焼きが、すげー美味いって。
私が作った卵焼きを、私が食べさせてあげると、更にすげー美味いんだって。
何それ。
ほんと、恥ずかし過ぎる。
それは留以も同じだったようで、身を乗り出して、次の言葉を待っている。
華夜子は恥ずかしさに戸惑ったが、少しの間を空け、やがて想いを紡ぐ。
「…あのひと。あんなに華やかな容姿をして、大勢の人に囲まれて、なんの憂いもなさそうに見えるのに。時々、淋しそうな顔をするんだよね。私からしてみれば、すっごく贅沢な悩みに思えるけど、今の自分の現状には決して満足してないような。…その顔を時々垣間見るようになって、段々気になってきて。ひとりで放って置けない。側にいてあげたらいいのかなって、思うようになった」
それがまさか、恋に繋がるなんて。
最初は、思いもしなかった。
それから。
卵焼きが、美味しいって。
私が作った卵焼きが、すげー美味いって。
私が作った卵焼きを、私が食べさせてあげると、更にすげー美味いんだって。
何それ。
ほんと、恥ずかし過ぎる。

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