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蕩けるようなキスをして
第4章 謝罪
「だから、それはあなたが…!」
最後まで、言えなかった。
華夜子の髪を陸の舌先が掻き分け、彼女の耳朶に直接触れた。
「…!!」
見開かれる、瞳。
忘れる、呼吸。
どこかで上がる、小さな、悲鳴。
より近くに。
より温かに。
より柔らかに。
よりはっきりと。
彼の声が届く。
「分かった?おねーさん?」
「…っ」
「返事は?」
「…わ、分かったわよっ」
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