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第30章 友達以上

隣りで俯く華夜子を横目に、陸は言葉を失う。
－友達。
知り合い以下から、知り合いへ。
知り合いから、更に前進。
喜ばしい事なのだろうけど。
なのに胸中は、正直複雑で。
素直に良かったと思えない、自分。
嬉しいと、笑えない、自分。
高望みし過ぎだ。
焦るな。
ちゃんと分かってる。
それくらい、分かってる。
それなのに。
嘘でも言えない。
嘘でも笑えない。