この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第30章 友達以上
余計な事を口走って、プライドを傷付けてしまったかもしれない。
無言で明後日の方向を向いてしまった陸に、声を掛けようとした時-逆に、他ならぬ彼に、謝罪を呟かれる。
「…ごめん」
「え…?」
「…困らせたくないから、喋らないつもりだったのに。つい、いつもの調子で口を開いてしまった」
-ごめんね、華夜。
僅かに垣間見える、自分を責める彼の横顔。
大勢の人前で、豪快に笑い飛ばしてみせるくせに。
こんな事で?-思うような事でも、すぐに憂いてしまう、実は繊細な、ひと。
そんな彼に薄く苦笑し、華夜子は静かに語り掛けた。
「困ってなんてないよ。…その、休みの間のように。同じように。喋ってくれていいよ」
頬杖を解き、陸は彼女に向き直った。
「って言うか。喋って欲しい-」
無言で明後日の方向を向いてしまった陸に、声を掛けようとした時-逆に、他ならぬ彼に、謝罪を呟かれる。
「…ごめん」
「え…?」
「…困らせたくないから、喋らないつもりだったのに。つい、いつもの調子で口を開いてしまった」
-ごめんね、華夜。
僅かに垣間見える、自分を責める彼の横顔。
大勢の人前で、豪快に笑い飛ばしてみせるくせに。
こんな事で?-思うような事でも、すぐに憂いてしまう、実は繊細な、ひと。
そんな彼に薄く苦笑し、華夜子は静かに語り掛けた。
「困ってなんてないよ。…その、休みの間のように。同じように。喋ってくれていいよ」
頬杖を解き、陸は彼女に向き直った。
「って言うか。喋って欲しい-」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


