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蕩けるようなキスをして
第29章 嫉妬
-怖えー女。
陸が言を紡ぐ度、温かな吐息と共に、柑橘系の香りが鼻腔を掠める。
こんなにも彼が近くに。
陳腐な表現だけれど-心臓が止まりそう。
華夜子は泣きたくなるくらい、困り果ててしまう。
横を向いてしまった華夜子の頭に、今度は突如として、陸の右手が伸びた。
顔の両側の髪の毛を掬い、緩やかに頭上で留めたパールの飾り。
陸はそのバレッタに触れた。
「やっぱすげー似合ってる」
どぎまぎする華夜子をよそに、陸は続ける。
「すげー怖い。でも、その何倍もすげー可愛い女」
バレッタから彼女の髪へ-陸の指は移動した。
華夜子の胸は破裂寸前だった。
「…だ、だから。そういう事じゃなく。なんでそんな勿体ぶるの。言えない何かなの?」
舌をもつれつつ、なんとか喋る華夜子に、陸は顔を赤くした。
陸が言を紡ぐ度、温かな吐息と共に、柑橘系の香りが鼻腔を掠める。
こんなにも彼が近くに。
陳腐な表現だけれど-心臓が止まりそう。
華夜子は泣きたくなるくらい、困り果ててしまう。
横を向いてしまった華夜子の頭に、今度は突如として、陸の右手が伸びた。
顔の両側の髪の毛を掬い、緩やかに頭上で留めたパールの飾り。
陸はそのバレッタに触れた。
「やっぱすげー似合ってる」
どぎまぎする華夜子をよそに、陸は続ける。
「すげー怖い。でも、その何倍もすげー可愛い女」
バレッタから彼女の髪へ-陸の指は移動した。
華夜子の胸は破裂寸前だった。
「…だ、だから。そういう事じゃなく。なんでそんな勿体ぶるの。言えない何かなの?」
舌をもつれつつ、なんとか喋る華夜子に、陸は顔を赤くした。

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