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蕩けるようなキスをして
第26章 彼の隣り
「陸なら、選び放題でしょ。もっと美人で。スタイルも良くて。色っぽくて。可愛くて。女らしくて。そんなひとじゃなくて-」
-いいの?
繋いでいた手を、突如、離された。
あんなにお願いしても、やだの一点張りだった彼が、何も言わずとも、その手を外した。
-どうしたの?
華夜子が問うよりも、陸の方が早かった。
絶対に離れる事のなかった彼のその手が、華夜子の細い肩を抱いた。
え?-思うよりも早く、抱かれた肩が、彼の方へ引き寄せられた。
「…り、陸」
彼を呼ぶその声は、微かに、震えてた。
彼に抱かれたままの肩は、確かに、震えてた。
彼の胸にいつしか収まっていた身体。
心臓はもう、飛び出しそうだった。
震える指先。
-いいの?
繋いでいた手を、突如、離された。
あんなにお願いしても、やだの一点張りだった彼が、何も言わずとも、その手を外した。
-どうしたの?
華夜子が問うよりも、陸の方が早かった。
絶対に離れる事のなかった彼のその手が、華夜子の細い肩を抱いた。
え?-思うよりも早く、抱かれた肩が、彼の方へ引き寄せられた。
「…り、陸」
彼を呼ぶその声は、微かに、震えてた。
彼に抱かれたままの肩は、確かに、震えてた。
彼の胸にいつしか収まっていた身体。
心臓はもう、飛び出しそうだった。
震える指先。

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