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蕩けるようなキスをして
第26章 彼の隣り
「あ、いや…だってさ、華夜が-」
柔らかな落栗色の髪を掻きむしり、しどろもどろになりながら、答える。
今まで会う人、会う人に、言われてきた。
言われ慣れてた。
社交辞令みたいなもん。
半分はお世辞。
今まで適当に流してきたのに。
なのに。
彼女が口にすると、本当に思えてくるから不思議だ。
照れてしまう。
それ以上は抜けてしまう-傍から見ても、それくらい力強く髪の毛を乱す彼の姿に、華夜子の中から怒りはいつしか消えてゆく。
代わりのように、苦笑が漏れる。
「周りが放っておかない程のイケメンなのに、隣りを歩くのが私で本当にいいの?」
華夜子のからかいに、陸はようやく、自らの髪から手を離した。
柔らかな落栗色の髪を掻きむしり、しどろもどろになりながら、答える。
今まで会う人、会う人に、言われてきた。
言われ慣れてた。
社交辞令みたいなもん。
半分はお世辞。
今まで適当に流してきたのに。
なのに。
彼女が口にすると、本当に思えてくるから不思議だ。
照れてしまう。
それ以上は抜けてしまう-傍から見ても、それくらい力強く髪の毛を乱す彼の姿に、華夜子の中から怒りはいつしか消えてゆく。
代わりのように、苦笑が漏れる。
「周りが放っておかない程のイケメンなのに、隣りを歩くのが私で本当にいいの?」
華夜子のからかいに、陸はようやく、自らの髪から手を離した。

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