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蕩けるようなキスをして
第26章 彼の隣り
「嘘なんか言ってない。だってほんとに似合うと思ったから」
言って、陸はバレッタを華夜子の手から取り、華夜子の前髪近くに器用に軽く留めた。
「ほら、すげー似合ってる」
近くにあった、確認用の小さな鏡を見るよう促す。
そうまでされたら、恥ずかしがりながらも、ちょっと覗いてみない訳にはいかない。
「ほら、すげー可愛い」
鏡に映った華夜子の姿に、陸はいつもの甘過ぎる微笑みを向けた。
可愛い-そんな事、滅多に言われ慣れていないから。
例えお世辞だとしても。
分かっていても。
赤面せずにおられない-…。
鏡の中の華夜子は、なんて返したら良いのか惑い、彼が髪につけてくれたバレッタを照れ隠しに手で弄ぶ。
そんな華夜子の耳に、少し離れた場所にいた、三人の女子グループの会話が飛び込んでくる。
彼女たちは小声で、こちらには聞こえてないつもりだろうけれど、はっきり言って丸聞こえだった。
言って、陸はバレッタを華夜子の手から取り、華夜子の前髪近くに器用に軽く留めた。
「ほら、すげー似合ってる」
近くにあった、確認用の小さな鏡を見るよう促す。
そうまでされたら、恥ずかしがりながらも、ちょっと覗いてみない訳にはいかない。
「ほら、すげー可愛い」
鏡に映った華夜子の姿に、陸はいつもの甘過ぎる微笑みを向けた。
可愛い-そんな事、滅多に言われ慣れていないから。
例えお世辞だとしても。
分かっていても。
赤面せずにおられない-…。
鏡の中の華夜子は、なんて返したら良いのか惑い、彼が髪につけてくれたバレッタを照れ隠しに手で弄ぶ。
そんな華夜子の耳に、少し離れた場所にいた、三人の女子グループの会話が飛び込んでくる。
彼女たちは小声で、こちらには聞こえてないつもりだろうけれど、はっきり言って丸聞こえだった。

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