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蕩けるようなキスをして
第25章 デート
「華夜子、ちょーだい」
情けないけど、今日の自分は、自らから進んで料理に口を付けるのは躊躇してしまう。
でも、欲しいと言った手前、今更食べれない、とは言えない。
ずるいな-そう、思うけど。
食べるかどうかは、彼女に託す事にした。
陸の開(あ)いた口に、華夜子はかつて見た事のない程真っ赤になって、叫んだ。
「…む、無理に決まってるでしょーがっ!」
こんな満席の店内で。
そんな恥ずかし過ぎる事。
店の外で行列に並んでいる時も。
席に通された後も。
どんなに注目の的だったか知らないから。
どんなにあなたを、皆ちらちら見ていたか知らないから。
さっきから両隣りの女子グループの視線を、痛い程感じてる。
彼を何度も盗み見した後で、自分にくる、彼女達の冷たい、それ。
情けないけど、今日の自分は、自らから進んで料理に口を付けるのは躊躇してしまう。
でも、欲しいと言った手前、今更食べれない、とは言えない。
ずるいな-そう、思うけど。
食べるかどうかは、彼女に託す事にした。
陸の開(あ)いた口に、華夜子はかつて見た事のない程真っ赤になって、叫んだ。
「…む、無理に決まってるでしょーがっ!」
こんな満席の店内で。
そんな恥ずかし過ぎる事。
店の外で行列に並んでいる時も。
席に通された後も。
どんなに注目の的だったか知らないから。
どんなにあなたを、皆ちらちら見ていたか知らないから。
さっきから両隣りの女子グループの視線を、痛い程感じてる。
彼を何度も盗み見した後で、自分にくる、彼女達の冷たい、それ。

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