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蕩けるようなキスをして
第25章 デート
中学生じゃあるまいし-そう、嗤うレベルなのに。
今日の自分はおかしい。
彼女が一緒だと、おかしくなる。
彼女との初めてのデートは、今まで誰としてきたキスより、誰としてきたセックスよりも。
どきどきして。
切なくて。
嬉しくて。
楽しくて。
心地良くて。
ただ、向かい合って食べてるだけなのに。
それだけで、俺をこんなに様々に悩ます、彼女。
それだけで、俺をこんなに様々に喜ばす、彼女。
俺をこんな風にするのは、華夜子だけだ-…。
単純に彼女の頼んだ料理はどんな味なのか、ただ一口欲しいなと思っただけなのに。
今日のどうしようもない自分は、どうしようもない事を悩んでる。
(色んな意味で)食べたいのは、紛れもない事実なのに。
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