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蕩けるようなキスをして
第73章 RtoK
「冬の朝。陸と繋いだ手だけは、こんなに温かい。私を置いて、ひとりで冷たくなって、勝手に遠くへ行ってしまった先生とは違う」
泣きながら。
そして、笑いながら。
華夜子は陸を揶揄した。
「どうして陸は、いつも先生と比べたがるの?自分が先生よりも劣っているのが前提なのはどうして?先生の何を妬く必要があるの?羨ましがってるのは先生の方。…だって私、こんなにも陸の事が好きだもん。先生よりも」
-高階先生、滅茶苦茶陸に嫉妬しているよ。
華夜子の言葉に、陸の目頭が熱くなる。
目が覚める思いだった。
生きて、健康で、こうして毎日彼女と一緒にいられる。
それに勝る幸せなんて有り得ないのに。
先生はそれが叶わず、いなくなってしまったのに。
なんてくだらない事を、いつも思い悩んでいたのだろう。
泣きながら。
そして、笑いながら。
華夜子は陸を揶揄した。
「どうして陸は、いつも先生と比べたがるの?自分が先生よりも劣っているのが前提なのはどうして?先生の何を妬く必要があるの?羨ましがってるのは先生の方。…だって私、こんなにも陸の事が好きだもん。先生よりも」
-高階先生、滅茶苦茶陸に嫉妬しているよ。
華夜子の言葉に、陸の目頭が熱くなる。
目が覚める思いだった。
生きて、健康で、こうして毎日彼女と一緒にいられる。
それに勝る幸せなんて有り得ないのに。
先生はそれが叶わず、いなくなってしまったのに。
なんてくだらない事を、いつも思い悩んでいたのだろう。

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