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蕩けるようなキスをして
第73章 RtoK
その現実に感謝すればこそ、一体なんの不満があると言うのだろう?
もう、いい。
もう、十分だった。
彼女がいれば。
彼女がいさえすれば、それでいい。
他には、なんにもいらない-。
どちらからともなく止まっていた、お互いの、足。
俺、健康だけが取り柄だからさ-歩道の脇に佇み、陸は言った。
「華夜の隣りにいつまでもいれるよ」
「うん」
「華夜といつでも手を繋いで」
「うん」
「華夜の事をいつまでだって好きで」
「うん」
「これからもずっと、華夜と一緒にいる」
「うん」
溢れる涙を拭い、華夜子は笑った。
もう、いい。
もう、十分だった。
彼女がいれば。
彼女がいさえすれば、それでいい。
他には、なんにもいらない-。
どちらからともなく止まっていた、お互いの、足。
俺、健康だけが取り柄だからさ-歩道の脇に佇み、陸は言った。
「華夜の隣りにいつまでもいれるよ」
「うん」
「華夜といつでも手を繋いで」
「うん」
「華夜の事をいつまでだって好きで」
「うん」
「これからもずっと、華夜と一緒にいる」
「うん」
溢れる涙を拭い、華夜子は笑った。

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