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第73章 ＲｔｏＫ

残念の極みだったが、まだ二日の夜を過ごしただけで。
そんな事までやってもらうのは－気が引けた。
「すげー食べたいけど…今日は我慢する」
きっぱりと、陸は言った。
華夜子は深く息を吐く。
でも、凄く彼らしいと思った。
とっても彼らしくて。
心が、満たされてゆく－。
「…今度は、作ってくれる？」
華夜子に歩み寄り、陸は訊いた。
「もうちょっとしたらの今度こそ。俺の為に作ってよ、華夜」
陸は彼女の左手を取り、握り締めた。
真剣にお願いをされ、華夜子は俯きながらも、答える。
「…はい」
はにかみながら頷く華夜子に、陸は笑みを零した。