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蕩けるようなキスをして
第73章 RtoK
平静さをなんとか保とうと必死な華夜子に、陸は喉を鳴らしつつ、大人しく従う事にする。
確かに講義の開始まで、あまり余裕はなかった。
ふたりして鞄に荷物を入れ、最終的な身支度のチェックをする。
コートに袖を通したところで、同じく羽織り終えた陸を見、華夜子は気遣うように口を開く。
「…ご飯、作っても良かったのに?」
冷蔵庫の中を覗かせてもらえば、年末と違ってそれなりの食材が入っていた。
こう見えて?毎日自炊はしているらしい。
だからもし良ければ、朝食を作ろうかと申し出ていたのだが。
陸は落栗色の前髪を掻き上げながら、声を張り上げた。
「馬鹿。そんな事お前にさせられるかよ」
「そんなって…たかだか朝ご飯作るだけじゃん」
「馬鹿っ。そんなまるで…同棲してるみたいな…なんて言うか、ご飯を作ってもらって一緒に食べるとか?なんかすげー恥ずかしいだろ。そんなのまだお前とは出来ない」
「…なにそれ」
華夜子は思い切り、呆れてしまう。
確かに講義の開始まで、あまり余裕はなかった。
ふたりして鞄に荷物を入れ、最終的な身支度のチェックをする。
コートに袖を通したところで、同じく羽織り終えた陸を見、華夜子は気遣うように口を開く。
「…ご飯、作っても良かったのに?」
冷蔵庫の中を覗かせてもらえば、年末と違ってそれなりの食材が入っていた。
こう見えて?毎日自炊はしているらしい。
だからもし良ければ、朝食を作ろうかと申し出ていたのだが。
陸は落栗色の前髪を掻き上げながら、声を張り上げた。
「馬鹿。そんな事お前にさせられるかよ」
「そんなって…たかだか朝ご飯作るだけじゃん」
「馬鹿っ。そんなまるで…同棲してるみたいな…なんて言うか、ご飯を作ってもらって一緒に食べるとか?なんかすげー恥ずかしいだろ。そんなのまだお前とは出来ない」
「…なにそれ」
華夜子は思い切り、呆れてしまう。

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