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蕩けるようなキスをして
第73章 RtoK
「明け方前には力尽きちゃったから、少しは寝れたけど。ほんの二時間にも満たないから、そりゃ欠伸が出るくらいは眠いよな」
-ごめんね、華夜。
真顔で謝罪され、華夜子は身も心も羞恥で焼かれそうだった。
「でも、良かったろ?」
耳朶に触れた唇が、甘く囁いた。
「もー!どうしてもいつも陸は…!」
-恥ずかしげもなく、そーいう事言ってのけるかな。
華夜子の言葉はそれ以上続かない。
そんな彼女を煽るかの如く、陸は追加でひとこと。
「俺はすげー良かったよ、華夜。もう最高だった」
こんな台詞を次々と耳元で言われ-平然とはしていられなかった。
「もー!そろそろ大学行こ!その前にコンビニに寄って、朝ご飯買わなきゃ。早く行かないと食べる時間なくなっちゃうからっ」
陸の腕を逃れ、華夜子は鞄に荷物を乱雑に詰め始める。
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