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蕩けるようなキスをして
第72章 最愛
やっと、想いが通じて。
所謂(いわゆる)、両想いになれて。
寸分狂わず、自分と同じ深さで好きなんだと。
そう、言ってくれるなんて。
そんな日が、やって来るだなんて。
キスを交わす事も。
初めはなかなか叶わなかった。
初めてのキスは、彼女から。
冬の夜空の下だった。
夢なんかじゃないかと思った。
でも、現実で。
凄く嬉しかったのを覚えてる。
ふたりの初めての夜は、イヴの夜で。
その夜(よ)を超えて、今夜もう一度。
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